100908_R1.jpg■ Golf R
■ Provance (France) 
■ 1/43
■ Resine



新車のプレス発表などで、そのクルマのミニチュアが配られることも多いのですが、そんな時はたいてい1/43スケールです。ディテールも程よく再現でき、持って帰るにもお荷物にならない大きさ。なので、このスケールのミニカー製造を受注するために、ミニカーメーカーはシノギを削っていると思われます。製品化した車種が売れるかどうかは常に賭けなので、一定数確実にハケる、というのがなにより安心材料なのです。

このゴルフ6世代では、シュコーが栄えある純正ミニカー担当業者になっています。純正ミニカーは同じデザインのケースに入っているので、このゴルフRもてっきりシュコー製だと思ったのですが、違ってました。軽かったのです。ボディがダイキャストではないのですね。

100908_R2.jpgこのRのメーカーは、Norev社のレジンキット部門、PROVANCE社。メイン仕様からちょっと外れたスペシャルなクルマを得意としています。ひと昔前は(ふた昔か)CADなんてありませんでしたから、形そのものや部品の分け方などでメーカー毎の特徴がありました。しかし、今ではすっかり3D図面から型が彫れてしまうので、どこがつくっても同じ印象になるのも無理もありません。これを「正確」とみるか、「味気ない」と見るか。

先に述べた、「新車発表会で配るミニチュア」だとすると、自由なデフォルメの余地はない、というものわかるのですけどねぇ。

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◆ das kleine Golfgang(ダス クライネ ゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介してゆきます。

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