130716-Conti-07.jpg6月上旬、ドイツのハノーファーで開かれたコンチネンタル「TechShow 2013」を取材しました。その翌日、僕はハノーファーの北西部にあるとある場所を訪問。そのとき手に入れたのが、左の写真にある黒く細い物体です。

つけまゆげ!?
僕が訪れたのは、ハノーファーのシュテッケンにあるコンチネンタルのR&Dセンター。ここでは、ブランドを代表する商品、すなわちタイヤの開発が行われています。

ちなみに、通りをはさんだ東側にはフォルクスワーゲンの商用車工場があり、また、敷地の北側にはウォルフスブルクに通じるミッテルラント運河が流れるなど、フォルクスワーゲンとのゆかりが感じられます......というか無理矢理感じているわけですが(笑)

130716-Conti-01.jpg
さっそく中に入ると、大きな馬のオブジェが来場者を迎えてくれます(研究開発センターということで写真は撮れませんでした)。

130716-Conti-08.jpgそういえば、コンチネンタルのロゴにも馬が描かれていますよね? ニーダーザクセン州は「馬の州」として知られており、その州都のハノーファーに本拠を置くコンチネンタルですから、馬がシンボルというのも納得がいきます......という話はすべて請け売りです(笑)

130716-Conti-04.jpgタイヤのR&Dセンターですから、当然ゴムの研究が行われています。左の写真は、"レシピ"にしたがい用意された材料を専用のミキサーで混ぜあわせているところ。できあがったゴムは、左下のようなテストピースに成型され、その後、さまざまなテストに回されていきます。

素人目には地味な作業ですが、ゴムあってのタイヤですからね、その研究が重要なわけです。
130716-Conti-02.jpg130716-Conti-03.jpg
130716-Conti-06.jpgもちろん、タイヤ然としたもののテストもいろいろ行われていて、 たとえば、左の写真はタイヤのころがり抵抗を計測しているところ。クルマの燃費に注目が集まるいまの時代、タイヤのころがり抵抗にも高い関心が寄せられていますからね!
意外に計測は大変で、テストそのものの時間は短いものの、タイヤを計測室の室温になじませるのに3時間かかり、また、ウォームアップに30分と、準備に手間がかかります。そんなテストを、2012年には12,000回行ったそうで、今後ますますテスト回数が増える傾向にあるとか。

130716-Conti-05.jpg他にも、タイヤノイズの計測やシミュレーションを行うスタジオを覗いたりしたのですが、面白かったのがタイヤのハンドカット。新しいトレッドパターンを試したり、ショーモデル用のワンオフタイヤをつくることができます。

左の写真は専用のカッターでトレッドパターンを刻んでいるところですが、コンピューターを使ってデザインどおりのパターンに仕上げることもできるので、少量生産などにも対応できるそうです。
試しに僕もハンドカットに挑戦しましたが、端で見るほど簡単ではなく、意外に力が要ります。その削りカスが、最初の写真にある"まゆげ"でした(笑)

初めてタイヤの研究開発施設を訪れた僕にとって、見るものすべてが新鮮だったコンチネンタルのR&Dセンター。テストコース「Contidrom」の訪問とともに、コンチネンタルタイヤを身近にしてくれる旅になりました。

次はぜひ工場見学に!

(Text by S.Ubukata)


This article is a sponsored article by
''.