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【912 Diary】いざ「The Rally - Amazing Moment -」へ〜前編
180620-TheRally1-00.jpg前日までになんとか準備を終えて、準備万端で臨んだ「The Rally - Amazing Moment -」でしたが、まさかの事態に......。

休日の朝、すこし早起きをして愛車を走らせる「モーニングクルーズ」。これを積極的に開催しているのが、全国各地にある「T-SITE」。ここ「代官山T-SITE」もそのひとつで、毎回テーマを決めて、イベントを開催しています。でも、6月2日の朝は少し様子が違っています。ナローから現代の991まで、約80台の参加車両に加えて、関係者やギャラリーのポルシェがパーキングを埋め尽くしていたのです。

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そう、ここが「The Rally - Amazing Moment -」のスタート地点なのです。8speed.netチームの須田 力さんと私も受け付け開始より少し早めに代官山T-SITEに到着。新旧さまざまな911に加えて、ギャラリーの多さに圧倒されます。

受付で受け取った「08」のゼッケンを、ボンネットと両側のドアに貼って待っていると、知人が応援に駆けつけてくれたり、横浜からわざわざ見に来たというポルシェディーラーのメカニックさんに声を掛けられたりと、異様な盛り上がりに戸惑うほどでした。

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そうこうしているうちに、スタートの時刻に。参加車両は4つのグループに分かれ、われわれAグループから、最初のチェックポイントである関越道の上里サービスエリアを目指します。

基本的には、須田さんがドライバー、私はコマ図を読むコドライバーです。最近はナビゲーションシステムに頼りっきりなので、地図だけで目的地まで辿り着けるのだろうかと不安でしたが、初心者でもわかりやすくつくられているコマ地図のおかげで、ミスコースの心配は無用のようです。

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一方、ドライバーの須田さんも、前日に練習したかいあって、912の運転に不安はありません。しかし、首都高速の長いトンネルの蒸し暑さや外環道の事故渋滞など、現代のクルマならなんでもないことが、クラシックポルシェに乗り慣れないふたりにはこたえます。

スタートから1時間半、ようやくペースを取り戻すと、912でのツーリングは格段に快適なものに。いつもよりゆっくりと流れる風景と三角窓から流れ込む風が実に心地よく、忘れていたドライブの楽しさが戻ってきたようです。

ステアリングホイールを握る須田さんも上機嫌。久しぶりのマニュアルも楽しんでいます。はじめのうちは大きなウッドステアリングホイールに戸惑い気味でしたが、CACAZANでセミオーダーしたドライビンググローブのおかげで、運転はスムーズ。しかも、通気性が良いため、一度はめたらもう手放せないほどの快適さです。

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スタートから約70マイル(912はアメリカからの並行輸入車なので、メーター表示はマイルです)、最初のチェックポイントである上里SAに到着。思いのほか快調なドライブに、まずはひと安心です。スタートははじめのほうでしたが、上里SAにはすでにたくさんの911が並んでいます。ただ、チェックポイント間の移動時間は成績とは無関係なので、古いクルマでもマイペースで走れるのがうれしいところです。

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チェックポイントにはスタンプが用意されていて、これをスタンプ帳に押していくのがルール。葡萄(えび)茶色のポロシャツを着たスタッフは、ポルシェ センター青山や目黒など、イー・ビー・アイ・マーケティング傘下のディーラー社員で、汗だくになりながらクルマの誘導などをテキパキと行っているのがとても印象的でした。

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しばらく休憩した後、いよいよイベントの舞台となる軽井沢に向かいます。いつもなら上信越道の碓氷軽井沢ICで降りるところですが、今回はその手前の松井田妙義ICで降り、碓氷峠を旧道で越えることに。

その手前にある釜めしで有名な「おぎのや」が2番目のチェックポイント。ここに来るのは何年ぶりだろうと懐かしんでいると、背後から私を呼ぶ声が。なんと知人がドライブがてら、応援に来てくれたのです。うれしいのなんの!

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ひさしぶりの碓氷峠(旧道)は、アンダーパワーの912にとっては少し辛い行程でしたが、それでも、新緑のトンネルを颯爽とドライブしていると、心が洗われます。後ろから、われわれの912よりも格段に速い現代の911が近づいて来ますが、先を争うわけでもなく、のんびりとドライブを楽しんでいました。

にぎやかな旧軽井沢を抜け、辿りついたのは、ランチ会場の旧軽井沢倶楽部。緑あふれるリゾート施設で、おいしいランチにありつけるのも、このイベントの楽しみのひとつです。

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食欲が満たされたあとは、今回最初の競技会場へ。標高差1000mほどの登り坂を駆け上がります。といっても、絶対的な速さを競うわけではなく、ターゲットタイムにいかに近づけられるかの勝負です。

ゴールは標高約2000m地点にある高峰高原ホテル。912にとっては一番の難所です。果たしてゴールまで辿り着けるのかハラハラドキドキでしたが、決してペースは速くないものの、無事にゴールを駆け込むことができ、須田さんも私も胸を撫で下ろしました。

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「ここさえ抜ければ、あとは大丈夫でしょう」などと話ながら、いったん麓にあるチェックポイントに戻り、ここから「鬼押出し園」に向かいます。そこで、今回のメインイベントとなる80台の集合写真を撮ることになっています。これにより、ポルシェ70周年を祝うというわけです。

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「道の駅 雷電くるみの里」を出て、鬼押し出し園に向かってゆるい坂道を登っていたときのことです。須田さんが「なんかパワーがないね」と首を傾げながらドライブしていると、バックミラーに白い煙が......。そしてプスンとエンジンが止まると、その後ふたたびエンジンが目覚めることはありませんでした。

やむなくレスキューチームに電話をしていたとき、運良くサポートカーが通りがかります。エンジンルームを覗くと、オイルが漏れており、その場で修理は難しいと判断。イベントに同行しているキャリアカーを呼んでもらうことにしました。まさか、お世話になるとは......。

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912が止まっているころ、鬼押出し園の駐車場では記念撮影が行われていました。残念ながら、われわれの912と、須田さん、そして、私は、この記念すべき瞬間に立ち会うことができなかったのです。

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後編に続く......

(Text by S.Ubukata / Photos by S.Ubukata, EBI Marketing)

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