180406-Oya-01.jpg【イタリア直送 大矢アキオのかぶと虫! ビートル! マッジョリーノ!】

世界各国のモーターショーにおけるフォルクスワーゲンブースでは、コンセプトカーや新型車とともに、「Volkswagen Lifestyle」すなわちアクセサリーのコレクションを見る楽しみがある。

2018年3月のジュネーブショーでも、広大なブースの一角に恒例の専用コーナーが設けられていた。

さっそく"冷やかし"に訪れてみると、フォルクスワーゲンファンなら必ずそそられるグッズが今回も多数ディスプレイされていた。その中から、目下のところ日本版カタログにないアイテムを紹介しよう。

出迎えてくれたのは、パワフルなポーズをとるマネキンたちだった。フォルクスワーゲンの歴代WRC仕様などがプリントされている。いちばん右のメンズ用「トゥアレグ」ダカール仕様柄は、36CHF(スイスフラン、約4,000円)と、やや強気の価格が設定されていた。

180406-Oya-02.jpg
いっぽうこちらのメンズ用クロノグラフは、270CHF(約30,000円)である。ファンイベントに出かける際のワンポイントとして、まさに適正価格だろう。

180406-Oya-03.jpg
キッズ向けも見る。「GTIコレクション」の中には、風呂用のラバーダックまであった。GTIのスポーティーなイメージを反映したのだろう、類似商品と比べサーフェス部の多くはクールなブラック仕上げだ。これなら防眩効果も期待......しなくてよいか。

価格は8.5CHF(約940円)である。

180406-Oya-04.jpg
個人的に惹かれたのは「記憶ゲーム」と名づけられたグッズである。こちらは19CHF(約2200円)。カードは全36枚で、フォルクスワーゲンの生産工程や工場従業員、さらに販売店員も登場する。

こうしたイラストをともなった子ども向けアイテムで自動車の描写がいい加減だと、ボクなどは途端に萎えてしまう。だが、さすがフォルクスワーゲン純正。デフォルメは施されているものの車種が判別できる。日本未導入のピックアップ・トラック「アマロック」まで登場するのは泣ける。

180406-Oya-05.jpg
しかしコーナーの一角に目を投じると、プレスリリースに記されていなかった"コンセプトカー"が、さりげなく展示されているではないか。

その名は「I.D.ジュニア」。

話題のコンパクトEV「I.D.」を模したキッズ用ヴィークルである。

180406-Oya-06.jpg
フォルクスワーゲンアクセサリー部門とデザイン部門の共同企画で、展示用プロトタイプは3Dプリンターを駆使して制作されたものという。

スペックによると、ヘッドランプとリア・ポジショニング・ランプ、そして前後VWロゴはLEDで点灯する。ホーンも電動だ。

このI.D.ジュニア、すでにフォルクスワーゲンは市販を視野に入れている。生産開始は本物のI.D.より1年早い2019年後半である。

既発売の「ジュニアビートル」とプラットフォームが共有かは不明だが、159ユーロ(約20,000円)という価格からして、やはり動力は子どものキック(蹴り)頼みであろう。

I.D.の名を冠するからには、「ここはひとつフォルクスワーゲンの意地で、本当の電動仕様も追加設定してほしい」と切に願うボクである。

(文と写真=大矢アキオ Akio Lorenzo OYA)

This article is a sponsored article by
''.