150512-Oya-03.jpg【イタリア直送 大矢アキオのかぶと虫! ビートル! マッジョリーノ!】

第16回を迎えた今回の上海モーターショーは、管轄当局の指導にしたがい、主催者が「コンパニオン禁止」を各出展社に通達したとの事前報道がなされた。

それを聞いた筆者は、昭和のCMキャッチ「クリープを入れないコーヒーなんて」を思いだし、「コンパニオンのいないモーターショーなんて」と呟いてしまった。

しかしプレスデイ当日、今回からの新会場設「国家会展中心」を訪れてみると、ターンテーブル上の派手で妖艶なモデルこそ消えていたものの、レセプション・デスクや展示車両脇の説明員というかたちで、各社ともコンパニオンの"生存"が確認できた。

まずは、フォルクスワーゲンから。

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フォルクスワーゲン グループはといえば、従来から各国のショーで車両説明員主役的カラーが強かったので、今回の通達の影響を最も感じさせなかったメーカー、というのが正直なところだ。

他社の中には、車両説明よりもルックスを優先させた、いわば「みなし説明員」を配置していたところもみられたが、筆者が観察するかぎり、フォルクスワーゲン グループの彼女たちの大半は、タブレット・コンピューター片手に積極的に車両解説などを行っていた。

こちらはフォルクスワーゲン グループのアウディ(左下)とポルシェ(右下)。

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そしてシュコダ。

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150512-Oya-07.jpg自動車と、そのスタイルやムードに合わせた美女、ときに美男という組み合わせの妙を楽しむのは、第二次大戦前欧州のコンクール・デレガンスに端を発するもので、健全に継続・発展すればひとつの近代文化、というのが筆者の持論である。
そんなことを考えていたら、フォルクスワーゲンブランドのブースでは、お気に入りのコンパニオンとのツーショット写真を、別のコンパニオンに頼んで撮ってもらっている来場者がいる。ポルシェでは展示車と自分だけの写真を、コンパニオンに撮らせている男性もいるではないか!

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いやはや、「照像好◯?(写真撮らせてください: ◯は口偏に馬)」「你很漂亮(美しいですね)」などと、彼女たちにびくびく声をかけ、ご機嫌をとりながらシャッターを切っている筆者としては、とても真似できない大胆な行動であった。

(文と写真=大矢アキオ Akio Lorenzo OYA)

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