情報過多のブログ時代を突き抜ける8速目のギア 「8speed.net」フォルクスワーゲンライフがもっと愉しくなるウェブマガジン

VW life 8speed.net

<   2015年2月   >
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28

Author:大矢アキオ (Akio Lorenzo OYA)

イタリアコラムニスト。国立音楽大学ヴァイオリン専攻卒業。自動車誌『SUPER CG』編集記者を経てトスカーナ州シエナ在住。『イタリア発シアワセの秘密-笑って!愛して!トスカーナの平日』(二玄社)ほか著書多数。NHK『ラジオ深夜便』現地リポーターとしても十年以上にわたり活躍中で、老若男女犬猫問わず幅広いファンがいる。

最近のエントリー

カテゴリー

過去の記事

「VW」は世界的屋台チェーン!?
150202-Oya-02.jpg【イタリア直送 大矢アキオのかぶと虫! ビートル! マッジョリーノ!】

まもなくヨーロッパは、カーニバルの季節である。欧州で食べ物屋台車両としてダントツ人気のモデルといえば、フォルクスワーゲンのタイプ2である。具体的には、初代および2代目である。

同じサイズでレトロな雰囲気をもつバンは他国のメーカーにも存在する。だが、今日でも充分実用に供することができ、かつ程度の良い個体が存命しているところが、タイプ2人気の背景にあることは間違いない。

また、現役時代に屋台用の架装が多数行われていため、今日使う場合でも、古いボディにメスを入れる必要がない点も幸いしている。筆者が昨年知り合ったイタリア人で、ジェラート屋台をしているおじさんの営業車である初代タイプ2改造車も、1967年にベルギーで登録され、同じくジェラート売りに使われていたものだという。

昨夏訪れたポルトガル・リスボン県のビーチリゾート、カスカイスでも、タイプ2の屋台に遭遇した。

150202-Oya-01.jpg
「メレンダ・ポルトゥゲーザ(ポルトガルのおやつ)」と名付けられたトースト屋台だ。中をくり抜いた独特の厚焼きトーストに、ポルトガル風に味付けした肉や野菜を詰め込んで販売している。

2013年に開業したというこの店、使用しているのは、2代目タイプ2である。商品のパッケージと同色の、可憐な縦ストライプが目をひく。

ふとうしろを見たらもう1台、タイプ2の屋台があるではないか。創業66年の老舗で、リスボン周辺に4店を構えるアイスクリーム店「サンティーニ」による移動店舗だ。

こちらは同店のコーポレート・アイデンティティ・カラーである赤と白に塗り分けられている初代......と思ってよく見たら、なんと自走不可のトレーラーであった。タイプ2人気を語るにふさわしい好例である。

150202-Oya-03.jpg
日本には「月極駐車場とは、『げっきょく』という名の全国チェーン系駐車場である」という、長年にわたる笑い話がある。

欧州でこれだけタイプ2や、それを模した移動販売車が人気で、日本でもタイプ2風に鼻先を改造した軽自動車の弁当屋さんがいると、エンブレムだけ見て、「VW」とは世界的屋台チェーンではないかと勘違いする子供がいるのでは?......と、妙な心配をしている近頃のボクである。

(文と写真=大矢アキオ Akio Lorenzo OYA)

■ 関連記事