110429ogu007.jpg本来なら、とっくにサーキットトライアルの参戦リポートなどをお送りしているはずだなのが、ご存知のような事情でその開催は中止となって、それも不可能。そこで、いつか開催される日も来るだろうと、オグラがカップカーに施してきたいくつかのモディファイを紹介しておこう。
■ 動態保存のための活動!?

モディファイの方向としては、ふたつある。ひとつは、オグラがサーキット走行用にと熟成(?)してきた黒GTIの後継として、より速くするためのいわゆるチューニング。もうひとつは、カップカーを、日本のフォルクワーゲン史上の文化遺産として残すためのプチレストア。少しオーバーな表現をさせてもらうならば、カップカーを動態保存するための活動ということになる。

110429ogu006.jpg昨年6月の本コラム、110429ogu005.jpg前述のように、当初計画は、黒GTIに搭載していたものをて換装するというものものだった。コックスのSZチューンが施されたエンジンで、完成当時シャシーダイナモで170psというパワーが確認されていたからだ。回転上昇が非常にスムーズで、官能的。オグラとしては、とても気にいっていた。が、すでに性能が確認されていて、モータースポーツ用として実績のあるエンジンがそこにあると聞けば、心穏やかではない。
黒GTIのものをオーバーホールするよりも、コストパフォーマンス的にもベター。ということで、ラリーでもターマック用とされるエンジンを譲り受けることにしたわけだ。これは、想定外でも、ラッキーなほう。

黒GTIから流用したものとしては、トランスミッションがある。このミッションは3速をローギアード化して2速とのつながりをよくする一方、高速巡航時の燃費向上をねらって5速をハイギアード化していた。ファイナルは加速性能の向上を目指した4.2。もちろん、LSD(リミテッドスリップデフ)も装着していた。

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ところが、ミッションを開けてみると、まずLSDがそろそろ限界であることが分かり、さらにハイギアード化していた5速のギアの歯が一部欠損しているなど、状態があまりよくないことが判明。そこで、オグラ手持ちのもうひとつのミッションをばらし、双方のいいところだけを使うというニコイチ作戦を展開。5速をオリジナルに戻し、ファイナルを3.9として、LSDはしょうがない、新品を奮発した! ミッションは、想定外のアンラッキーというところか。

■ サーキット走行は面白い

そうこうして、ようやく本気でサーキットを走れるようになったのは、昨年の秋だ。思い切ってSタイヤも購入して、シェイクダウンらしきことをやったのは11月のもてぎ。

110429ogu003.jpgいけそうな雰囲気があったので、年末の24日に岡山国際サーキットを走ってみると、オグラとしては未踏の領域、2分00秒757というタイムをマーク! オグラはまたまた、クルマをモディファイしていくことの面白さ、サーキットを走る楽しさというものを実感したのである。だから、やめられない、止まらないのである!!

次回は、内装や外観の変更についてお伝えしよう。これは、いわば自分のクルマにしていくための過程。これはこれで、面白く、結構楽しいものなのだ。

110429ogu009.jpg※このカップカーは、5月7日にTOYO TIRESターンパイク 箱根大観山ビューラウンジで開催される東日本大震災復興支援チャリティイベントに展示の予定。オグラさんも近くにいるはずですので、ご興味のある方は話しかけてみて下さい。

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