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Author:小倉 正樹

1950年生まれ。伊藤忠オート、日刊自動車新聞社を経て自動車専門誌「LE VOLANT」編集部に。同誌編集長、「VW GOLF FAN」編集長を経てフリーに。

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FGXストーリー (前編)
100716ogu001.jpgここ数年、個人的な懸案だったFGXプロジェクトがついに完了した。最初のFはフェイクの意。オグラはゴルフ2の最初期型であるGX型のニセモノを作ろうとずっと考えていたのだ。なぜか?

100716ogu002.jpg■FGXのコンセプト

ゴルフ2がこのところ、面白い存在になりつつあることは多分ご存知だろう。"ライト旧車"という感じで捉えられて、ただのユーズドではない、オシャレなクルマと認識されつつある。ミニや、国産でいえば86(レビン/トレノ)のように、時代を超えて愛される存在になりつつあるのだ。ヨーロッパでは'70年代や'80年代のクルマを"ヤングクラシックス"、あるいは"ヤングタイマー"というくくりで、ひとつの文化遺産として大切にしていこうというムーブメントもあって、日本でもゴルフ2がそうした流れの中で重要な役割を果たしそうな気配もある。

オグラが、ゴルフ2よりも旧い方がカッコイイのでは、と考え始めたのはもう随分前のことだ。最初期GX型のクローム風モールディング入りスモールバンパー、細いバーを持つフロントグリル、三角窓を持つサイドウインドーなど、そのクラシカルな佇まいがなんともいえないいい雰囲気を醸し出していると思っていた。これからは、より旧い方が、なんというか、偉くなる(?)気がしていた。ただ、ホンモノのGX型は、エンジンの燃料供給方式が半機械式のKEジェトロというタイプで、やや気むずかしいとされるのが難点。ゴルフ2のGTIが最後までこのKEジェトロであったことを考えれば、メンテナンスもそれほど問題ないと思われるものの、最初期型ともなれば経年での劣化は避けがたい。

100716ogu004.jpgそこで、燃料供給方式が電子制御のデジファントとなる後期RV型に、GX風の装いをドッキングさせれば、あまりメンテナンス面を気にすることなく、気軽にクラシカルな佇まいが楽しめるようになると考えた。まさにこの部分、「クラシカルな佇まいを気軽に楽しむ!」というのが、FGXのコンセプト。その昔、三角窓のないRV型が登場してからは、その新しさを求めてGX型を三角窓なしに改造するのが流行した。だが、時代は変わった。いまは逆に、三角窓なしを三角窓付きにするのがよりエンスーっぽいのである。

100716ogu007.jpg■大切なのは念じ続けること!?

FGXのアイディアが生まれたキッカケは、'08年7月、コックススピード神戸(Tel078-843-2900)の梅原メカからホンモノのGXをもらい受けたことからだろうか。「解体に出す予定ですけど、要ります?」と聞いてきてくれたのだ。オグラは自走を決意、仮ナンバーを借りて、神戸から諏訪へ、そして長野の蓼科牧場駐車場で開催された"ALLE VW FESTA"を取材して東京に戻った。GXのメカメカしい走りを味わった小旅行だった。

この梅原さんのGXは、実に色々な場面でオグラを助けてくれた。そのエンジンは、某VGF誌Vol.18の"GX型に愛を"という企画に使われ、スピニングガレージのストックヤードで長く眠っていた'85年式GXの社会復帰に役立ったし、その三角窓付きドアは、昨年秋に刊行された某LV誌の別冊、某VGF誌の企画"FGXプロジェクト"に使われて、らしい雰囲気を作るのに大いに貢献した。梅原さんのGXは、最終的にはやはり解体ということになってしまったが、その多くの部品はオグラの仕事(ホビ-といわれてしまうかもしれないが)の過程において、なんだかんだと活躍してくれたのである。

100716ogu006.jpg実をいえば、オグラのFGXプロジェクトは、昨年秋の別冊、某VGF誌が刊行される前に、すでにスタートしていた。昨年の6月には、ゴルフ2の専門店であるスピニングガレージ(042-770-8455)に協力をお願いし、オグラ手持ちのRV型で1台作り上げてしまう計画が立ち上がっていた。ところが、昨年秋の某VGF誌でも、このプロジェクトを展開することになって、埼玉日高のスタイマー(042-984-1417)にあったRV型を使って、まずは企画を成立させた。こんな経緯があって、スピニングのサポートを得て、本格的にFGXプロジェクトを再始動させたのは昨年の秋になってからだ。

100716ogu003.jpgご存知の方も多いと思うが、昨年秋刊行の某VGF誌の時点では、時間的な、またコスト面での制約もあって、FGXプロジェクトは中途半端のままで終わってしまっている。最大のネックは、RV型にはあって、GX型にはない、サイドプロテクションモールの止め穴を、板金塗装をして埋めなければならないことだった。けっこうな金額になってしまうことは確実。用意した三角窓付ドアの色がソリッドの濃紺だったことから、同色のCLiにそのドアを組み付け、フロントグリルやバンパーをGX型のものにすることで妥協した。

そんなこともあって、サポーテッド・バイ・スピニングガレージのFGXプロジェクトでは、より完璧を求めていくことになったのである。

100716ogu005.jpgこうしてこれまでの経緯をまとめてみると、オグラは自身のしつこさに、いま少しあきれている。まあ、しかし、これがクルマ好き、エンスーっていうものだ。次回、後編は、スピニングガレージでの製作記を綴ってみたいと思う。

乞う、ご期待!

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