090429ogu006.jpgハハハ、またやっちゃった。自分のクルマでもないのに、京都のイノダコーヒ本店まで、コーヒーを飲み行っちゃいました。ご存知の方はご存知でしょうが、コレ、オグラがオススメの"新車購入記念イベント"なんです。
バカなヤツだとお思いでしょうが......。オグラがこのイベントを始めたのは、初めて某LV誌の編集長になった時だ。頑張った(?)自分を誉めてあげたくなって、ご褒美に以前から一度はオーナーになりたいと思っていたミニを新車で買った。なんというか、気分が高揚していたのだろう、納車されたらすぐにでも、ナラシを兼ねて遠乗りに出かけようと考えていた。当時はまだ、1,000㎞初回点検というサービスがあった。で、「そうだ 京都、行こう」と、ふと思いついたのだ。

090429ogu008.jpg京都には、三条堺町にイノダというコーヒー屋さんがある。ここに行って、コーヒーだけを飲んで、東京にとって返す。東京から中央道や東名、名神を使っておおよそ500㎞の距離。深夜0時を過ぎて出発すれば、クルマも少ないし、ユックリ走っても午前6時とか7時には到着する。イノダの本店は早朝から開店する。そこで、コーヒーを飲んで一服し、まんま帰ってくれば、その日のうちには東京に帰ってこれて、翌日には1,000㎞初回点検を受けることができる。エンジンオイルやフィルターを交換、各部を点検すればまず一安心で、そこからは新車であっても心おきなく普段使いができるということになる。イノダコーヒを知ったのは、フォーク歌手、高田渡が歌った"珈琲不演唱(コーヒーブルース)"でだ。こういって一発で分かるのは、おそらく団塊の世代か、アラカン(還暦前後の意だそうで)ぐらいだろう。いずれにしても、ずいぶん昔の話。だからというわけではないが、某LV誌に改めてイノダのことを書いた時には、オグラの思い込みで間違って、加川良の唄と記してしまった覚えがある。それを読んだ方には、誤った情報を伝えてしまったことになるわけで、この場を借りてゴメンナサイといわせていただきたい。

090429ogu009.jpgもとい。その"コーヒーブルース"の歌詞のなかには「三条堺町のイノダ」というのがあった。昔っからフォーク好きだったオグラはどうしてもそこのコーヒーを飲んでみたくなったのだ。もういつだったかハッキリ覚えていないが、ついに探しに行った。見つけたイノダは、オグラとしてはまったく予想外のコーヒー屋さんだった。通りに面しては、創業当時のお店を再現したという白い壁のメモリアル館と格子の窓で落ち着いた雰囲気を漂わせる新館。

090429ogu010.jpgコントラストは激しいが、これがなぜか、妙にシックリとくる。中に入ってもっと驚く。なにか昔の百貨店の食堂のような懐かしいレトロモダン感覚。坪庭というのでしょうか、中庭もある。メモリアル館の奥にある旧館(禁煙)に行けば、さらに落ち着いた空間がある。そして、いうまでもないのだが、コーヒーが美味しい。


ちなみに、オグラは、ユーミンの唄に出てくる横浜のドルフィンにも行った。ただ、吉田拓郎の唄にあった原宿ペニーレーンには行けなかった。バーボン、いやアルコールが全然ダメなもので......。と、こんなこと書いても、若い人には分かんないだろうな......。

090429ogu001.jpgもとい。今回、京都のイノダに行ったのは、8speed編集部が長期テストカーとしてゴルフⅥのハイラインを購入したためだ。ここんとこずっと、新車を手にしていないオグラは、編集部がゴルフⅥ購入を決めたとの情報を得て、たまらず(?)この京都行きを編集部に提案した。この前、このイベントを開催したのは、某LV誌が長期テストカーにゴルフⅤを導入した時で、'04年のこと(VGF創刊号参照)。本来は、自分のクルマでやるべきところを、それができないものだから......。

090429ogu003.jpgということで、エディターのマキムラ氏とともに、この4月の25日の深夜、いやもう26日になったいたが、八王子インターから中央道に乗って、一路京都を目指したということなのである。中央道を使うのは、上り坂、下り坂、コーナーが、東名よりは多く、ナラシという観点では好都合で、深夜ともなれば長距離トラックの数も少なく、たとえ80㎞/h巡航であっても、比較的楽に走れるからだ。それに、京都東インターまでの距離が、米原を経由する方法を採れば、約480㎞と頃合い。帰りは、流れの速い新名神、伊勢湾岸、東名を使って帰ってきた。昼過ぎという時間帯には、東京に着いていた。

090429ogu004.jpgもちろん、イマドキのクルマに1,000㎞初回点検などというサービスはない。もし、あったとしても、メーカーの指定ではなく、ディーラーがユーザーサービスの一環としてやっているだけで、点検といってもあまり意味がない。もし、あったとして、オイル交換などやろうものなら、時代に逆行する行為になる可能性大。メーカーはオイル交換のインターバルを、エコ、環境の観点から、長くする方向にあって、やたらとオイルを消費するのはむしろ問題と考えている。実際、現代のクルマは最初から精度がきわめて高く、ほとんどナラシといったものを必要としないこともある。

090429ogu007.jpgしたがって、深夜に東京をスタート、ひたすら高速道路を走って、京都でコーヒーだけを飲んですぐ帰ってくるなんて行為は、ほとんど意味がない。英語でいえば、So what? しかし、クルマ好きなら、こんな"新車購入記念イベント"をやるのも、一興ではないだろうか。イノダコーヒ本店の前にクルマを置いて、写真でも撮っておけば、自己満足度大。もしこんな愚行につきあってもらえる人がいるなら、クルマの横に立って、笑顔でVサインを送る写真を撮ってもらうというのはどうだろう。記念なんだから、ね。

 この"新車購入記念イベント"や試乗会で得たゴルフⅥのインプレッションは、近いうちに、『VW/Audi SQUARE』でお送りする予定。乞う、ご期待!

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