2016年1月12日、フォルクスワーゲン グループ ジャパン（VGJ）は、今後のプロダクト戦略の軸として「フォルクスワーゲンの安全に対する考え方の訴求」、「パワートレインの新方針」、「ライフスタイルに合わせたモデルバリエーションの拡充」を掲げ、ビジネスを展開すると発表した。
「フォルクスワーゲンの安全に対する考え方の訴求」では、「Volkswagen オールイン・セーフティ」というコンセプトのもと、車種別ごとではなく、フォルクスワーゲンとしての安全思想や先進安全技術などについて、カスタマーに伝えていくという。
Volkswagen オールイン・セーフティは、予防安全、事故発生時の被害低減、事故後の二次被害防止に対応した包括的な安全対策で、運転者や同乗者に加えて、周囲のクルマや歩行者を事故被害から保護するための総合安全コンセプトだという。
「パワートレインの新方針」については、VGJは「e-モビリティ」戦略として2014年10月に電気自動車（EV）の「e-up!」と「e-ゴルフ」の導入を発表したが、日本国内の急速充電器のすべてに対応していなかったことからその発売が延期されていた。
今回、e-up!は導入を見送り、e-ゴルフはより長い航続距離を誇る次のモデルの導入を検討することが発表された。
一方、e-モビリティ商品の第一弾として2015年秋にプラグインハイブリッド（PHEV）の「ゴルフGTE」を発売したVGJは、当面、PHEVをe-モビリティの主軸に据え、2016年は「パサートGTE」を導入する。
パワートレインはTSI（直噴ガソリンターボエンジン）が主力となるが、PHEVの拡充に加えて、ディーゼルエンジンの導入も引き続き検討するという。
「ライフスタイルに合わせたモデルバリエーションの拡充」としては、新型「ゴルフ トゥーラン」に加えて、コンパクトSUVの新型「ティグアン」やPHEVの「パサートGTE」、運転の楽しさを追求したスペシャルモデルの導入などにより、「お客様のライフスタイルにあった、魅力的な商品展開を行っていく予定」（プレスリリースより）だという。
(Text by S.Ubukata)
