100827vwlogo001.jpgのサムネール画像2015年12月9日、フォルクスワーゲン グループは、CO2排出量の数値に疑惑が生じたという問題で、その対象車両が当初の80万台を大きく下回り、約3万6000台だったと発表した。
さらに、再測定の結果、燃料消費率に相違があった9モデルについても、その差は数グラム(/100km)だという。

これにより、車両に対する技術的な変更は必要なく、20億ユーロといわれた損失も発生しないという。

フォルクワーゲンのプレスリリース(和訳)は以下のとおり。

CO2 問題の終結に向けて大きく前進
・公表された燃料消費量および CO2 値に関する不正な変更はこれまで確認されず
・一部車種グレードのカタログ値については若干の修正へ

ウォルフスブルグ 2015 年 12 月 9 日
フォルクスワーゲンは、同グループの一部モデルの二酸化炭素(CO2)測定値に関する疑惑が発生してから僅か 1 ヶ月で、この問題の解明に向けて大きく前進しました。広範な内部調査および測定値の点検を経て、これらの車種グレードの大半は、当初の CO2 値と相違がないことが明らかになりました。このことは、これらの車両がなんらの制約もなしに市場に出され、販売されうることを意味しています。現在の生産車両の燃料消費値が不正に変更されているという疑惑は確認されませんでした。内部における再測定の結果、フォルクスワーゲン ブランドの 9 つの車種グレードに関してのみ、若干の相違があることが判明しました。

これらの車種グレードに関しては、クリスマスまでに、関係当局の監督下における中立的な技術サー ビス機関によって、再測定が実施される予定です。当初の値の正確性が確認された場合は、この問題はそこで終結します。それらの車両は、制約なしにディーラーが販売することができます。測定値との違いが発見された場合は、通常の手続きに従って必要とされる測定値の修正を実施します。

フォルクスワーゲンは、これらの結果を、ドイツ連邦政府の調査委員会及び連邦自動車交通局 (KBA)に提示しました。フォルクスワーゲン グループによって当初公表された疑惑対象車両が約 80 万台に上りうるという疑義は、確認されませんでした。但し、9 つの車種グレードについては、平均 CO2 値における数グラムの差異が発見されました。これを NEDC サイクルにおける燃料消費量に換算すれば、100km 走行につき約 0.1~0.2 リットルの増加となります。これらのモデルの年間生産台数は約 36,000 台で、これはフォルクスワーゲン ブランド全体の生産台数の約 0.5%に相当します。 9 つの車種グレードのリストhttp://www.volkswagen-press.jp/rd/info/data/info151210_2.pdfでご確認ください。

グループの子会社であるアウディ、シュコダ、セアトの各社も、当初の疑惑対象車に関して、関連当局と共に同様の手順を実施することで合意しています。

これらのモデルの実際の燃費値に変更はなく、また車両に技術的な変更を行う必要はありません。この結果をうけ、当初見積もられていた 20 億ユーロの財務的損失は発生しない見込みです。

但し、再測定の結果によっては、若干の財務的影響を受ける可能性があります。

<日本に正規輸入しているフォルクスワーゲン車について> 
日本に正規輸入しているフォルクスワーゲン車については、本件の対象になる車両はございません。

(Text by S.Ubukata)

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