150427-ピエヒ-01.jpg2015年4月25日、フォルクスワーゲンAGの監査役会会長を務めるフェルディナント・ピエヒ氏が、監査役会会長およびフォルクスワーゲン グループ内の監査役会メンバーとしてのすべての任務を辞任した。
フォルクスワーゲンでは、現社長のマルティン・ヴィンターコルン氏と、その続投を阻もうとするピエヒ氏とのあいだで対立が発生、その行方が注目されていた。

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4月25日、フォルクスワーゲンAGの監査役会の執行委員会でこの問題が討議され、「ここ数週間の背景から考え、今後の効果的な協力に必要な相互信頼がもはや存在しないと全会一致で確認した。このような理由から、Prof. Dr. フェルディナンド・K・ピエヒは、監査役会会長及び、フォルクスワ ーゲン グループ内の監査役会メンバーとしてのすべての任務を即時辞任した。加えて、Ms.ウルズラ・ピエヒも、フォルクスワーゲン グループ内のすべての監査役会における任務を即時辞任した」との声明を発表した。

また、監査役会会長のポジションは、一時的に副会長のベルトホルト・フーバー氏が引き継ぎ、今後、株主と従業員の代表が新会長の候補を決定するという。

1937年にオーストリアで生まれたフェルディナント・ピエヒ(写真右)氏は、ビートルの生みの親であるフェルディナント・ポルシェ(写真中央)の孫にあたる。

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アウディでクワトロや5気筒エンジンの開発を指揮し、その後、取締役会会長に就任。1993年にはアウディの親会社であるフォルクスワーゲンの取締役会会長になって、ベントレー、ランボルギーニ、ブガッティなどを傘下に収めた。

また、2000年のハノーバー万博にあわせて、フォルクスワーゲンの本社横に、クルマのテーマパークである「アウトシュタット」をつくり、クルマの街・ウォルフスブルグの発展にも力を貸している。

写真は、2013年の「GTIミーティング」で撮影されたピエヒ夫妻。

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(Text by S.Ubukata)

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