131007-WRC-09.jpg2013年10月3日〜6日に行われたWRC第11戦ラリー・フランスで、フォルクスワーゲンはセバスチャン・オジェが今季7勝目を挙げ、また、ドライバーズタイトルを獲得した。


前10戦終了時点でのドライバーズランキングは、1位がオジェ、2位がフォードのティーエリー・ヌービル。その点差からヌービルが1ポイントでも失うとオジェのドライバーズタイトルが決まるという状況で、ラリーフランスは始まった。

初日3日のSS1は、ボーナスポイントが与えられるパワーステージ。ここでヌービルが2位に終わったところでオジェのタイトルが決定。いきなり祝福ムードで1日目を終えることとなった。

そうなると次の関心はふたりのセバスチャン対決。シトロエンのセバスチャン・ローブはこのラリーフランスを最後にWRCの引退を表明しており、地元フランスでふたりのセバスチャンがどんな戦いを見せるのか、注目が集まる。

131007-WRC-04.jpg
2日目は、SS4で首位に躍り出たローブだったが、この日の終了時には4位に後退。オジェは5位に留まった。一方、同僚のラトバラは3位と健闘。

3日目はオジェ、ラトバラ、ローブ、そして、ソルド(シトロエン)の上位4人の接戦となり、ラトバラが首位、オジェが3位とそれぞれポジションをアップする。

131007-WRC-02.jpg
そして4日目、最初のSS15でローブがコースアウト、ロールオーバーによりまさかのリタイヤ。ライバルを失ったオジェはSS15をトップタイムで走り首位に立つと、続くSS16とSS17でもトップタイムをマークし、2位との差を広げ、最後まで首位を守った。

131007-WRC-05.jpg
ラトバラも堅実な走りで3位表彰台を獲得。ミケルセンは7位でラリーを終えた。

131007-WRC-07.jpg
ラリー終了後、オジェは「これは間違いなく、私のキャリアの中で最高のラリーです! 初日に念願のワールドチャンピオンを 獲得し、最終日に母国ラリーで勝利を挙げることができ、まさに夢のような週末でした。最終日の路面は非常に滑りやすく、セバスチャン・ローブ選手に起きたようなアクシデントは誰にでも起こり得るものでした。しかしチームのグラベルクルーが非常にいい仕事をしてくれたので、好タイムを出すことができたのです。この週末はまさに今季のハイライトであり、それを勝利で終えられて満足です。これまで素晴らしい仕事をしてきたチームの全員に感謝し、その仕事を本当に誇りに思います」とコメントしている。

131007-WRC-08.jpg次戦は第12戦のラリー・エスパーニャで、10月24日にスタートする。フォルクスワーゲンがマニファクチュアラーズタイトルをここで決めることができるのか? まだまだ目が離せない!
(Text by S.Ubukata)

This article is a sponsored article by
''.