130803-WRC-01.jpg013年8月1日〜3日に行われたWRC第8戦ラリー・フィンランドで、フォルクスワーゲンのセバスチャン・オジェが今季5度目の優勝を果たした。

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グラベルを高速で争うラリー・フィンランド。ヤリ-マティ・ラトバラにとっては母国開催のイベントとあって、ぜひとも表彰台の中央を狙いたいところだ。

ところが、ラリー1日目、SS2で左後ろのタイヤを岩にヒット。その後も走行を続けたものの、結局デイリタイヤ。優勝争いから姿を消してしまった。
   
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一方、前日のクオリファイで2番手のタイムを叩き出したセバスチャン・オジェは、1日目のSS6つを終えて2番手をキープ。トップのティエリ−・ヌービルを5.2秒の僅差で追う。

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1日目を2番手のポジションで終えたオジェは、2日目のSS8でトップタイムで叩き出したのをはじめ、9つのSSのうち7つでトップをマーク。これにより、2位のティエリー・ヌービルに38.1秒もの差を築いて、首位で2日目を終える。

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一時は6位まで順位を上げたアンドレアス・ミケルセンは、SS14でサスペンションにダメージを受けデイリタイヤを喫してしまった。

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そして、最終日、2位に大差をつけたオジェは、確実な走りを心がけながらも、8つのうち2つのSSでトップタイムをマークするなど、その勢いは衰えなかった。最終的には2位のヌービルに36.6秒差をつけて、今季5度目の勝利を手にしている。

「この気持ちは言葉ではいい表せません! まさに夢がかなった瞬間です。スウェーデンの時もそうでしたが、チームメイトのヤリ‐マティ・ラトバラのような北欧出身の選手が得意とするラリーで勝てたのですから。ライバルに対し30秒以上の余裕があったので最終日は慎重に走りましたが、素晴らしいSSであるオウニンポウヤだけは限界まで攻めました。ポロ R WRCは格別の速さを発揮しましたし、存分にSSを楽しむこともできました。選手権でもリードを広げることに成功しましたが、今日はそのことよりも、勝利を挙げたことをチームとともに祝いたいと思います」(セバスチャン・オジェ)

一方、ラトバラは17位、ミケルセンは10位で完走を果たした。

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これにより、ドライバー選手権では、オジェが181ポイントでトップ、ラトバラが91ポイントで2位につけている。マニュファクチュアラー選手権でも、フォルクスワーゲン・モータースポーツが251ポイントを首位を独走中だ。

次回第9戦はラリードイツ。フォルクスワーゲンにとっては地元開催ということで、大いに盛り上がること間違いなし! 8月22日のスタートが待ち遠しい。

(Text by S.Ubukata)

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