110324MV002.jpg今回から3回連続でMy VW特別編をお届けします。オールドゴルフを所有する3人に、オーナーならではの視点でその魅力、そして楽しみ方を話してもらいました。



昨年無事に完成したFGX(ゴルフ2後期モデル RV型を前期モデル GX型の外観に変えたモデル
、FGXのFはFakeのF。詳細は110324MV004.jpg横川 今のゴルフ1は、僕で3人目のオーナーなんですよ。その前はナス紺のゴルフ2に乗っていましたが、ゴルフについてほとんど知らないで購入しました。いろいろと調べているうちにゴルフ1が原点ということを知って、いつかは乗りたいなぁと思っていました。でも、古くてなかなか手を出しにくいイメージがあったんですね。
っで、今乗っている水色のゴルフ1は、目黒通りの中古車屋でたまたま見つけました。それまで見つけたゴルフ1はほとんど白だったんですよ。この水色は珍しかったので、色に一目惚れしました。65万で買ったんですが、買ってすぐに100万ぐらいかかりました(笑)。部品がなかったので、アメリカやイギリスから買ったり、自分で解体車を探して福岡まで部品を取りに行ったりしたこともあります。(参照:110324MV003.jpg小倉 では田中さん、FGXを作るに当たって、どうして水色にしたんですか?
田中 ゴルフ2の最初期にしかなかった色ということで、この色にしました。
一同 あぁ〜。
田中 ゴルフ2の原点みたいなところもあり、色だけで主張する感じもあったので。
小倉 候補は白と黄色と、水色だったんだよね。
田中 あと朱色です。小倉さんがどうしてもやりたいというから、パーツ集めました(笑)。
− 制作期間は足掛け何年ぐらいですか?
小倉 5年ぐらいかかっているんじゃないかな?ともかく、コックススピード神戸の梅原さんが三角窓のGXに乗っているのを知っていて、『手放す時は言ってね!』と話していたら、ある日廃車にすると連絡があって。すぐに取りに行きましたよ。RV(後期型ゴルフ2)でGX(前期型ゴルフ2)を装うと、機械式インジェクションの気難しさがなくなるので、気楽に乗れるんじゃないかと。だからどうだ、と言われると困るんだけど(笑)。
横川 (FGXの)機関は全然問題ないですか?
田中 機関は問題ないですね。乗りやすいですし。
横川 改修にあたってポンプ類とかは全部変えたんですか?
田中 そのへんはちょこちょこやってますけど。
横川 うちのカブリオもウォーターポンプなど水系統が弱くて、しょっちゅうダメでしたけど。(注:横川さんは現在ゴルフ1、ゴルフ カブリオレ、ゴルフ5 GTIを所有している。)
− 私も、ゴルフ2に載っていた時に、鎗ヶ崎の交差点で水噴いて止まったことありましたね。
横川 僕も何度かあります。
小倉 まぁ・・・普通っ! 止まろうがナニしようが普通!
一同 (笑)
− 話を戻しまして。では、水色に決めたのはオグラさんじゃないんですね?
小倉 僕じゃないんだよ。
110324MV005.jpg田中 スピニングガレージのスタッフみんなで決めました。あーでもない、こーでもない、何色がイイ!って言いながら。
小倉 僕が持っていったクルマは88年式の黒の限定車で、どっちにしても色を変えなければいけなかったし、大前提として全塗装してくれるという話を頂いていたんで、色はスピニングガレージにおまかせということで進めました。
田中 オグラさんは『ドアの色だけ塗って付けるのでも良いよ』と言ってくれたんですが、オグラさんがずっとやりたかった計画?妄想?だったんで(笑)。
小倉 前期型(GX)のゴルフ2に黒ってあるの?
田中 限定車やGTIを除いてないですね。
横川 オールペンする時は全部外してやるんですよね。そういう時ってエンジンとかも下ろすんですか?
田中 FGXの場合、残念ながらエンジンは下ろしてないです。エンジンを下ろすところまでやるとコストがかかるので。
横川 あぁ、なるほど・・・とにかく、うちの(ゴルフ1)はサビがきているので。これはどうしたものかと。このままでいくもよし。でも穴が開いちゃうのは大変だし。
小倉 恐縮ですが、早めにやったほうが良いんじゃないですか。
横川 そうですよね〜(笑)
田中 ゴルフ1も『ズボッ』って穴が開くことがありますからね。
110324MV007.jpg横川 フェンダーの下がミルフィーユみたいになってるんです(笑)。だからどのぐらいお金がかかるとか、手間がかかるとか、どんなもんかなぁって。どうせなら当然、錆止めとかもしたいですよね。
田中 外装だけでいくのか、エンジンルームまでやるとエンジンも下ろしますし。あと、室内までやると内装は全部下ろすようですし。でも、中は錆びていないと思うので、外周りだけやるか? エンジンルームもやるか? って感じじゃないでしょうかね。
横川 綺麗って言うのも大事なんですが、この先長持ちさせたいって言うのもあるじゃないですか。その時に、ヤングクラシックスの思想としてはどちらを取るべきなのか? オリジナルをキープしつつ直していくのか、やっぱり長寿のためにはオールペンも厭わないのか。
小倉 いやぁ、やるべきだと思うけどなぁ。
横川 なんか、ウォルフスブルクで塗ってきたペイントだというのもどこかにありつつ・・・
一同 あぁ〜っ(笑)
田中 さすがっ!
小倉 そこは、さすがだね。
横川 ただ、角は真っ白になってきちゃって。前のオーナーが磨き過ぎたみたいなんです。あとサンルーフ周りのサビが酷いんですよ。
小倉 実は(ゴルフ)1が少なくなってきたって言うのは、錆びちゃうんですよね。(ゴルフ)2はワックスがボコボコ入っているからから錆ないんだよね。
横川 そうそう。錆びちゃうんですよね。そういえばこの前、とても綺麗な赤のゴルフ1とすれ違ったんです。まあ、それは絶対にオールペンなんですよ。でも『あっ!? イイなぁ』って思いましたね。
小倉 (ゴルフ)1はほとんど見ないからね。
横川 『オリジナルを維持しよう』って言うのが僕の中であるんですよ。チューニングもしないですし、何もいじっていないんですよ。カタログのまんま。

110324MV001.jpg− ヤングクラシックスの定義ってあるんですか?
小倉 70〜80年代に普通に使われていたクルマを乗って楽しみ、それを後世に引き継いでいこうというムーブメントだよね。
横川 ようやくゴルフ1は、クラシックカーの仲間入りしたんでしょうね。ちょっと前はただの古いクルマだったじゃないですか。
小倉 田中さんはゴルフ2をライト旧車という言い方で呼んでいましたよね。
田中 国産車的な感覚で言うと、30年経つと旧車じゃないですか。誰しもそんな表現するんですよ。『ゴルフ1は旧車だな』って。ゴルフ2はそこまで古くない。ハチロクとかそのへんと同じかなって。旧車と言うにはまだちょっと現代的な感じで。ゴルフ1だとやっぱり旧車だなって、今見ると思いますね。最近アメリカでもヤングクラシックスっぽい雑誌が出ていて、見たらハチロクとか初代VTEC系のシビックが取り上げられていて。日本のチューナー探訪記みたいな記事もあるんですよ。
小倉 僕がゴルフのチューナーでやるようなもんだ。
田中 国籍は違っても完全にそういうノリだなぁと思って。それも80年代から90年代初頭までっていうのがあるようです。
小倉 そうやって考えるとゴルフ2はヤングクラシックスに入るし、まだ実用車として使えるところがポイントなのかな。

(つづく)

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