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Author:石川 隆

1967年生まれ。国家2級ガソリン整備士。現在、イシカワエンジニアリングを経営中。

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【特別編】イグニッションコイル編 - 2
101028ishi001.jpg前回は新旧点火システムと純正ダイレクトイグニッションコイルの長所や短所について話を紹介しました。今回は純正ダイレクトイグニッションコイルの構造やOKADA PROJECTが製造するダイレクトイグニッションコイル『プラズマダイレクト』に交換することで得られるメリットなどについて、前回に引き続きOKADAPROJECTSの技術担当である下岡さんに話を聞いてきました。

101028ishi002.jpg左の写真はダイレクトイグニッションコイルを構成する主な部品です。上段にある丸い緑の部品は、コイルに流れる電気を制御するイグナイターです。イグナイターをイグニッションコイルと一体化するメリットとしては、制御を行なうコイルの近くに設置できること、配線ロスやノイズの影響を受け難いというメリットがあります。デメリットとしては、イグナイターは熱に弱いため放熱処理を確実に行なわないとイグナイターの故障につながる可能性があります。
次に中段右側にある銅線を巻いた部品は、高電圧を発生させるイグニッションコイルです。銅線を巻いている部品が2つあり、どちらがイグニッションコイル?と思われた方もいるかと思いますが、両方を合わせてイグニッションコイルと言います。(注:今回は説明のため銅線を上部にしか巻いていませんが、本来は銅線を全体に巻いています)
101028ishi003.jpg次にイグニッションコイルの写真です。太い銅線を巻いている方が「一次側コイル」、細い銅線の方が「二次側コイル」と呼びます。先に説明したイグナイターが制御するのは線の太い銅線「一次側コイル」で、プラグに飛ばす火花(高電圧)を発生させるのは細い銅線の「二次側コイル」となります。
前回のテクニカルティップスではプラグコードもダイレクトイグニッションコイルに含まれていると説明しましたが、正確に言えばプラグコードの役割を果たす部分は存在しません。二次側コイルで発生した高電圧は、上の写真の右下にある金色の口金を介して直接プラグまで運ばれるからです。

純正ダイレクトイグニッションコイルの構造が大体分かったところで、純正と比較してプラズマダイレクトではどのような特徴があるのか(企業秘密にも触れてしまうため差し支えのない部分)を紹介します。

101028ishi004.jpg【特徴1: 質の高い部材を使用している】
純正品は限られたコストの中で部品を製造するため、質の高い部材を使用する事が出来ない場合があります。プラズマダイレクトでは最大限に性能を引き出せる質の高い部材を選定し使用しています。
例えば、左の写真はイグナイターに使用されているトランジスタです。この部品はイグナイターの中でも特に重要な部材で、これを代えるだけでも性能は大幅に向上します。
101028ishi005.jpg左のグラフは、純正コイルとプラズマダイレクトの電流波形となります。イグニッションコイルで高電圧が発生するタイミングは、コイルに流れる電流が遮断された時となり、左のグラフがその状態となります。イグニッションコイルは、この遮断時間が短ければ短いほど良いコイルと言えるのです。
101028ishi006.jpg【特徴2:純正コイルを分析して設計】
プラズマダイレクトは純正コイルを測定装置を用いて徹底的に分析しウイークポイントがあれば改善を施して設計を行います。ですから、純正の故障率よりも大幅に低くそのリスクを回避できます。

【特徴3:複数回点火及び電流値アップにより燃焼効率を向上】
特徴1及び特徴2については、イグニッションコイル単体での比較となりましたが、プラズマダイレクトは純正コイルでは絶対に行なえない複数回点火や電流増加機能を備えているので、エンジンのポテンシャルを引き出したり燃費を向上させることが可能になります。
101028ishi007.jpgプラズマダイレクトの複数回点火や電流増加機能については次回に詳しく紹介します。
■関連リンク:OKADAPROJECTS

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