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Author:石川 隆

1967年生まれ。国家2級ガソリン整備士。現在、イシカワエンジニアリングを経営中。

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【特別編】ご存知ですか? ホイールのこと。Part 1
100113ishi001.jpg本格的なウィンターシーズンの到来ですね。スタッドレスタイヤへの履き換えなどで、オーナーご自身が交換作業を行うこともありますよね。そんなことで今回はアウディ、フォルクスワーゲン車のホイールの取り付け方法や規格などについて紹介したいと思います。

国産乗用車の殆どがホイールをナットで取り付けているのに対して、アウディ、フォルクスワーゲン車はホイールをボルトで取り付けられているのをご存知ですか? 交換作業を実際に行ったことのあるオーナーの方はご存知だと思いますが、そのような構造のためにホイールを車両に取り付ける作業は慣れていないと大変苦労された方も多くいらっしゃると思います。

作業をご経験されたことがない方のためにどのような作業になるのか簡単にご説明しますと、ホイールを車両側に取り付ける際に車両側からスタッドボルトが出ていないために固定すのに苦労します。その次に、ホイール側の穴とハブ(ホイールが取り付けられる部分)側の穴位置を合わせるのにまたひと苦労されるでしょう。一度、試していただくと良く分かります。

100113ishi002.jpgさて、ホイールを外した状態を見てみると、ハブの中心部分が突出していることが分かります。この突出した部分とホイール側の中心にある穴には実は密接な関係があるのです。

100113ishi003.jpgハブから突出した部分の直径は約57mmで約13.5~15mm程度突出しています。この寸法はアウディ A4(B8/現行モデル)、フォルクスワーゲン トゥアレグなどの一部車両を除き殆どの車両でこの規格が採用されています。
それに対して純正ホイールのセンターホールは約57.1mmという規格で統一されています。つまり、ハブの突出部分はホイールのセンターホールに差し込まれることで、ハブセンターとホイールセンター位置を合わせて取り付けらられるように設計されています。

このセンター位置を固定することは非常に重要で、センターがずれてしまうと走行中にハンドル振れや車体の振動を引き起こすなど安全に関わる問題になることがあります。そのようなことが起きないように、ハブの突出とホイールのセンターホールはガタが出ないように規格が決まっているんですね。

もし、ホイールが社外品だとどうなるでしょうか?これが少しややこしい問題になることがあるので注意が必要です。ではどのような点に注意すれば良いのかを参考までにご案内しますので、社外ホイールをご購入される方や装着されている方はご確認いただければと思います。

100113ishi004.jpg100113ishi006.jpg

100113ishi005.jpg1. ホイールセンターホールの内径を必ず確認する。
社外ホイールの場合、必ずしもアウディやフォルクスワーゲンの規格である57.1mmの内径になっている訳ではありません。社外ホイールで径が異なる場合は57.1mmより大きい内径になっていますので、ハブリングと呼ばれる変換スペーサーを使用してホイールのセンターホールを規格の57.1mmに合うようにしましょう。
ハブリングの取り扱い方法はホイールメーカーにより異なります。ハブリングを付属するケースもあれば、別売で購入しなくてはならない場合もあります。また、アウディやフォルクスワーゲン専用に製造されたホイールの場合、純正と同じように57.1mmの規格で製造されているケースありますので、ご購入の際には必ず確認しましょう。

100113ishi007.jpg2. ホイールボルトの座面形状を必ず確認する。
実は、ホイールボルトにも注意が必要なんです。ホイールにより使用するホイールボルトの長さやホイールを押さえ付ける座面の形状に種類があるのです。参考までに実際のボルトを画像で比較してみますと、純正ホイールは写真右側のボルトで座面が球面形状になっています。社外ホイールで数多く採用されているのが左側のボルトで座面がテーパー形状になっています。このように大きく分けると、球面形状とテーパー形状に分かれますが、球面形状の場合では同じ球面形状であってもラウンド径が異なる場合がありますので注意が必要です。純正で採用されているのは13Rというラウンド。社外ホイールで稀に12Rというラウンドを採用していることもあります。
(社外ホイールであってもメーカーによっては純正ボルトをそのまま使用できる規格になっているホイールも存在します。)

以上のようにホイールのセンターホール径を合わせることと、ホイールに適合した規格のボルトを使用することが重要です。規格の合わないホイールボルトを使用するとボルトの締め付けが緩む可能性があり、最悪の場合は脱輪することもありますので、ホイールを入れ替える際は専用のボルトを使用することを忘れないでください。

次回は、ホイールの取り付け方法のコツやホイールスペーサーの使用方法について紹介します。
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