160521-DUNE-13.jpg500台限定で発売された「ザ・ビートル・デューン」を試乗。その魅力は?
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標準モデルとの違いは一目瞭然! シルバーのアンダーガードが際立つ前後バンパー、フェンダーを強調するブラックのモール、15mm高い車高、そして、鈍く光る"サンドストームイエローメタリック"のボディなどにより、ただならぬ気配を放っている。

さらにスペシャルな18インチホイールやザ・ビートルとしては初のLEDテールライトなど、見どころを挙げたらきりがない。

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室内も、ボディカラーのサンドストームイエローメタリックでコーディネートされ、さらにステアリングホイールやシフトブーツ、アームレストなどにもイエローのステッチが入るなど、スペシャル感は満載だ。

ちなみに、メーターパネル脇のフラワーベースはフォルクスワーゲンの純正アクセサリーである。

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フロントシートは専用のファブリックスポーツシートを採用。この雰囲気は、クロスポロやクロスアップといった他のクロスシリーズに通じるものがあり、見ているだけで楽しい気分にさせてくれるのがうれしいところだ。

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このスタイルだけで飛びついても構わないくらいのザ・ビートル・デューンだが、そうはいってもその走りも気になる部分。というのも、このザ・ビートル・デューンには日本未導入の1.4 TSIエンジンが搭載されており、また、15mm車高がアップした専用サスペンションが採用されているからだ。

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運転席に身を委ねると、メーターパネルもいつものザ・ビートルとは違う表情を見せている。文字盤がボディカラーのイエローで彩られているし、遊び心が感じられるデザインもいい。常に視界に入るステアリングホイールのステッチもまた、楽しい演出だ。

さっそく走り出すと、1.4 TSIの力強さが身に染みる。

もちろん、1.2 TSIでも必要十分な性能を発揮するが、この1.4 TSIには1.2 TSIにはない余裕が感じられる。低速から豊かなトルクを発揮し、アクセルペダルを踏み込むと、思いのほか勇ましいサウンドとともに爽快な加速を見せてくれるのだ。

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力強さでは2.0 TSIを積むターボも魅力的だが、ザ・ビートルというクルマには過剰に思えるのも確か。そういう意味では、ベストバランスはこの1.4 TSIではないだろうか。

それでいて、スタート・ストップ機構などの採用により、燃費は1.2 TSIより優れているのだから、ぜひともこのパワートレインをレギュラーのラインアップに加えてほしいものだ。

一方、心配していた乗り心地も悪くない。ザ・ビートル・ターボと同じ235/45R18を履くため、バネ下がやや重く、目地段差を越えたときのショックが拭いきれない場面もあるが、車高を上げた影響はさほど気にならず、高速走行時の安定感もまずまず。もちろん、乗り心地は標準モデルには敵わないが、ふだんの足として使うには十分許容できるレベルに仕上がっている。

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ということで、このザ・ビートル・デューンがいたく気に入ってしまった私。限定販売ではなく、ぜひ通常のラインアップに加えてほしいくらいだ。

さらに欲をいえば、「ザ・ビートル・カブリオレ・デューン」を日本でも販売してほしい。VGJによれば、いまのところその予定はないそうだが、こうした魅力ある限定車をこれからもドンドン日本に紹介してほしいものだ。

(Text by S.Ubukata / Photos by H.Uemura)

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