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【試乗記】ポロTSIハイライン・ジックリ試乗 Part1
110107_8sr01.jpgポロTSIは評判通り、とてもいいクルマだ。昨年2月の新型ポロNA1.4の試乗リポートでは、最後に「あえていわせてもらうならば、新型ポロはこのコンフォートラインこそ"賢い選択"だ」と書いた。しかし、いまは正直にいって揺らいでいる。今回試乗したTSIハイラインは、驚くべき実力の持ち主だったからである。

110107_8sr04.jpg■純実用エンジンだが

新型ポロの概要は、すでに昨年の1.4コンフォートラインのジックリ試乗でお伝えしている。もちろん、その基本的な部分の充実ぶりは、TSIハイラインになったからといってなんら変わることはなく、高い評価が与えられる。今回の試乗では、とりわけそのコンパクトなボディの使いやすさ、適度な広さの室内空間の心地よさを改めて実感、ますます好ましく思えた。

ボディ変わらずということで、このインプレッションで語るべきは、TSIエンジン搭載に起因する走りの部分だろう。CBZ型と呼ばれるエンジンは、直列4気筒のSOHC1,198㏄にターボを装着、105ps(77kW)/5,000rpmの最大出力、17.8㎏m(175Nm)/1,550~4,100rpmの最大トルクを発揮する。ボンネットを開けてみれば、エンジンルームはスカスカとはいわないまでもかなり空間が余っている。エンジンのコンパクトさ、軽さが分かろうというものだ。車検証上の車重は1,100㎏で、フロントが700㎏、リアが400㎏をいう配分。ポロGTIに比較すると、100㎏以上軽い。

110107_8sr03.jpgただし、このエンジン、そのサウンドや、回転上昇にストーリー性があるというタイプではない。フォルクスワーゲンのエンジンらしく、あくまでも"縁の下の力持ち"。あまり存在を主張しない。踏み込めば、キチッと6,000rpmから始まるレッドゾーンの手前まで吹け上がるが、ある回転域から聞かせる音が変わるというものではない。もっとも、実用性を最重要視するエンジンに、官能性を求めるのは酷というものだが。

走り出してすぐに体感できるのは、軽快感。DSGがクラッチをミートさせれば、スッと走り出してすぐさま2速、3速へとギアチェンジしていく。アクセルを軽く踏んでいる限り、シフト時のショックはほとんどなく、ほぼシームレス感覚だ。そのトルク感は、さすがにGTIには劣るものの、NA1.4に較べればかなり太く、加速に関していえば、NA1.4に少しある回転上昇を待つような感覚がなく、スムーズにスピードを乗せていく。ちなみに、0~100㎞/h加速のデータをチェックしてみると、NA1.4が11.9秒、1.2TSIが6速マニュアル仕様で9.7秒。残念ながら、1.2TSI+DSG仕様のデータは手元にないが、6速マニュアルよりDSGのほうが速いのはご存知の通り。おそらくは2秒以上の差がつくと考えられる。

ポロTSIのCBZ型エンジンは純実用エンジンだが、それだけに止まらない、気持ちのいいエンジンということができそう。スポーティなドライビングを好むドライバーにとっては、"使えるエンジン"ということになる。

110107_8sr02.jpg■ヒラリヒラリ感はポロGTIを

乗り心地とハンドリングのバランスはどうか--。
試乗車はハイラインで、アルミホイールに185/60R15サイズのコンチプレミアムコンタクト2を履く。NA1.4の試乗車はオプションの16インチ・タイヤ&ホイールを装着していて、その当たりの強さに少し違和感を覚えたものだが、このオリジナルにはまったく問題がない。剛性の高いボディに支えられるサスペンションがキッチリとその役割を果たして、コンパクトカーとしては上々といえる乗り心地を実現している。

ハンドリングは、素直という表現がピッタリだ。電動で油圧を起こすタイプのパワーステアリングは、ゴルフの電動パワーステアリングよりシットリした感触。ゴルフは6でかなり改善されたが、路面フィールが少ないドライな感覚が難点。ポロはそこそこ伝えてくれる。ノーズはステアリング操作に対して忠実に向きを変え、フロントに搭載されたエンジンの軽さを実感させる。コンパクトカーらしく、結構クイック。乗り心地とハンドリングのバランスは、非常によいという結論になる。

110107_8sr05.jpgということで、TSIハイラインは、ドライビングそのものも楽しめる。当然、ポロGTIのような速さはないが、ヒラリヒラリ感はポロGTIを上回る。へアピンが続くような山道なら、そしてそれが下りならば、ポロGTIを抜けはしないものの、猛追できることは確実。DSGをSモードに、あるいはマニュアルシフトを選択すれば、十分満足できる面白さを味わわせてくれるのだ。

それにしても、ポロTSIハイラインの実力は相当なものだ。Part2では、すでにコラムでお伝えしているが、このクルマの最大の魅力というべき燃費と、加えてこのクルマが持つ佇まい、雰囲気といったものを語ってみたい。

(Text by M.OGURA)
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