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【試乗記】Tiguan Sport & Style
090804-Tiguan-01.jpgフォルクスワーゲンのコンパクトSUV「ティグアン」には、「スポーツ&スタイル」と「トラック&フィールド」の2タイプが用意されている。

今回、スポーツ&スタイルを一般道や高速道路で使う機会があったので、その印象を報告する。

090804-Tiguan-03.jpg090804-Tiguan-02.jpg
2008年9月に「トラック&フィールド」(写真左)で日本デビューを果たし、2009年3月に「スポーツ&スタイル」(写真右)を追加発売したティグアン。名前から想像がつくように、オンロードを得意とするのがスポーツ&スタイルで、オフロードの走破性を考慮したのがトラック&フィールドだ。

その違いはエクステリアに現れていて、たとえばフロントバンパーを見ると、スポーツ&スタイルはその下の部分がフラットなのに対して、トラック&フィールドでは斜めに切り落とされている。もちろんこれは、アプローチアングルを稼ぐためのもので、実際、スポーツ&スタイルのアプローチアングルが18°であるのに対し、トラック&フィールドでは28°と、オフロードで有利な設定になっている。

しかし、25°のデパーチャーアングルや170mmの最低地上高、第4世代のハルデックスカップリングを用いた4WD=4MOTIONといった部分は共通であり、カタログを見るかぎり、走りに関する仕様がそう大きく違っていないというのも確かである。

これとは別に、日本では、ベーシックなトラック&フィールド、上位モデルのスポーツ&スタイルという位置づけがなされ、エンジンや装備の面で差別化が図られている。エンジンは、どちらも2L直列4気筒ターボのTSIを搭載するが、トラック&フィールドには125kW(170ps)版、スポーツ&スタイルには147kW(200ps)版のふたつの異なるチューンを用意した。装備でも、トラック&フィールドがFM/AMラジオ付きCDプレーヤー「RCD510」を標準装着するのに対して、スポーツ&スタイルではHDDナビゲーションシステム「RNS510」とETC、MEDIA-IN(iPodおよびUSBデバイス接続装置)が標準となり、他にもシートやステアリング、タイヤ&ホイールなどがグレードアップされるなど、充実の内容となる。価格はトラック&フィールドの367万円に対して、スポーツ&スタイルは55万円高の422万円。メーカーオプションのRNS510+ETC+MEDIA-INが27.3万円ということを考えると、なかなか悩ましい価格差である。

090804-Tiguan-05.jpg前置きはこのくらいにして、そろそろ運転席に収まとしよう。ゴルフなどに比べると、明らかにアイポイントが高く、視界は良好!

インパネのデザインは「ゴルフプラス」と瓜ふたつ。スライドとリクライニングが可能なリアシートも、どうやらゴルフプラスからいただいてきたようだ。
090804-Tiguan-04.jpgさっそく走り出すと、SUVといっても、そこはフォルクスワーゲン、落ち着いた挙動にまずはホッとする。乗り心地はやや硬めだが、十分快適なレベルに収まっている。
090804-Tiguan-06.jpg頼もしいのは、高速での安定感だ。直進安定性が高いのもさることながら、上下動の少ない、いわゆるフラットな乗り心地が、快適なハイウェイドライブに貢献する。コーナーの安定感もまずまず。

この日は、500kmほどハイウェイを走ったが、安心・快適にステアリングを握ることができた。
これに対して、以前試乗したトラック&フィールドは、ややフラットさに欠ける印象だった。そのぶん、オフロードでは有利な場面もあるから、優劣はつけがたいものの、ハイウェイ比率が高い人には、ぜひスポーツ&スタイルをお勧めしたい。

200ps仕様の2.0 TSIとティプトロニック付き6段オートマチックの組み合わせは、出足こそ少し物足りないが、2000rpm手前あたりからエンジンのトルクが充実。高速の合流や追い越しの場面では、高回転まで力強く伸びるトルク特性のおかげで、素早い加速を見せてくれるから、およそストレスを感じる場面はない。

気になったことといえば、やや太めのタイヤが発するロードノイズのレベル。とくに高速で目立ち、ついついオーディオの音量を上げてしまう。燃費は高速で12km/L前後だった。1640kgという車両重量や背の高さ(=空気抵抗の大きさ)を考えるとまずまずの燃費だ。欲をいえば、ツインチャージャー+DSGがあれば文句はないのだが......。

それはさておき、ティグアン スポーツ&スタイルが誇るフォルクスワーゲンらしい気持ちのいい走りは、ドライバーにとってはうれしいかぎりだ。SUVの機能性と、フォルクスワーゲンならではの洗練された雰囲気を兼ね備えたティグアンは、カッコいいファミリーカーを求める人にとって、まさに打ってつけのクルマだろう。

(Text by S.Ubukata)
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